インデックス読了

誉田哲也さんの警部補・姫川玲子シリーズ最新刊「インデックス」読了しました。本作品は小さな事件や過去のエピソードを集めた短編集のような構成で楽しかったです!前作のラストで玲子が警視庁本部に戻れるかもしれないという話が出てきていたのですが・・・。

ちょいネタバレあり

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ブルーマーダー読了

誉田哲也さんの警部補・姫川玲子シリーズ第6作です。だいぶ前に出版されていたのだけど文庫本の価格になるまで待ってました。iBooksで購入して一気に読了。

あらすじ・内容

あなた、ブルーマーダーを知ってる?
この街を牛耳っている、怪物のことよ。

姫川玲子。
常に彼女とともに捜査にあたっていた菊田和男。
『インビジブルレイン』で玲子とコンビを組んだベテラン刑事・下井。
そして、悪徳脱法刑事・ガンテツ。

謎めいた連続殺人事件。殺意は、刑事たちにも牙をむきはじめる。
超人気シリーズ、緊迫の新展開!

感想(ちょいネタバレあり)

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レイジ – 誉田哲也

iBooksに誉田哲也の「レイジ」がリリースされていたので購入。音楽の「バンド」を題材にしたいわゆるバンド小説です。物語は中学3年の学園祭のステージで演奏した4人の少年のうち、礼二と航(ワタル)の二人の視点を通して描かれます。お互いの実力を認め合いながらも相いれず、別の道を歩んでいく二人。上を目指す過程での葛藤や挫折。やがて大人になって音楽とは関係のない仕事につく二人だったけど、ある出来事をきっかけに・・・、という感じの内容なんだけど誉田哲也の小説は人物の心理描写が上手いので、物語にグイグイと引き込まれてあっという間に読了してしまった。ときにはほろ苦さを感じながらも、友情って大切だよね、青春っていいね、と読みながら目頭が熱くなり、読了後にとっても爽やかな気持ちになった。

自分も中学の頃バンドでギターをやっていたので、当時を思い出しました。メンバーと夜明けまで練習したり、スタジオに行って録音したり、雑誌でメンバーを募集したりと、小説さながら青春していました。高校になって、少しバンドをやっていたけど、そのうちバンド活動への情熱はなくなってしまった。その後、再びデザイン学校のときの友人たちと洋楽やギターの話題で盛り上がり、友人宅でギターを弾いたり、夜通し音楽談義。学園祭でバンドしたり。いやはや懐かしい日々。こういうのって男はみんな通る道なのかな。

感染遊戯 – 誉田哲也

最近はネットもせずに読書とドラクエ三昧でした。先日、iBooksで「感染遊戯」がリリースされていたので早速、一気読み。本作品は姫川玲子シリーズのいわゆるスピンオフと位置づけられている作品で、時系列的にはブルーマーダーを先に読んだほうが良いのかなとも思ったけど、電子書籍は文庫の値段で読みたいので仕方がないのです。

以下ネタバレあり

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ストロベリーナイト観ました!

AppleTVに「ストロベリーナイト」登場!

映画「ストロベリーナイト」をAppleTVでレンタルして見ました。この映画は誉田哲也さんの刑事モノ小説「姫川玲子シリーズ」の「インビジブルレイン」という作品が原作になっています。(ちょっとややこしいね)キャスティングはフジテレビのテレビドラマ版とほぼ同じ。

結論から言うと、面白かった!

映画は原作と違う部分もあるので、原作ファンには賛否両論があると思いますが、私は映画と割りきって見るタイプなので気にしません。映像作品は映像や音響が大事な要素。役者の表情や声で何を伝えたいのかがハッキリとわかる。役者冥利につきるという部分ですよね。竹内結子さんが演じる姫川の時折見せる悲しげな冷たい瞳は惹きこまれるものがあります。菊田役の西島秀俊さんの無言の演技。これまた男前です。

そして、ストーリーもテンポよく展開していたし、脚本も良かった。原作の重厚な警察組織の描き方、時折混ざってくる井岡ちゃんのコミカル要素もちゃんと表現されていましたからね。最終的に姫川班最後の事件となり、エンディングも姫川らしくサバサバしていたので、ちょっと寂しい気持ちになってしまったけど、原作の方も続編があるし、もしかしたら映画も期待出来るかも!?

インビジブルレイン – 誉田哲也

姫川班最後の事件

今までのシリーズとは全く違った雰囲気の作品。主人公の姫川がどちらかというと脇役で、主人公は暴力団幹部の牧田かもしれない。

物語は、一人の暴力団構成員の殺害事件から始まり、九年前の殺人事件、暴力団組織内の跡目争いや、姫川と暴力団幹部との禁じられた恋、警察庁の内部でのスキャンダル隠蔽など、さまざまなストーリーが糸のように同じ時系列の中で複雑に絡み合っていて面白い。菊田や日下はほとんど出てこなかったので寂しいが、和田や今泉の男ぶりがかっこいい。男は「男らしさ」に憧れるよねぇ。

そして、クライマックス、すべての糸がひとつになるわけですが・・・。
「姫川班の最後の事件」これは読んでのお楽しみ!

かなり使いやすいiBooks

ちなみに、この本はAppleの電子書籍サービス、iBooksで全編読みました。最初、ブックマークを複数設定できるとは知らずに、再開する位置が違ったのでなんでだろう?と思いながら使っていました(恥)いやぁ、iPad miniで読書、いいですね!男性なら頑張れば片手でも操作できるし。そして昼食の時はiPhoneで続きを読んだりしてね。サブウェイなんかで、食べながら片手で読書できちゃいます。

今回はとくに活用しなかったけど、読書中の任意の箇所にマーカーでラインを引くハイライト機能とメモの機能、気になる語句をその場で調べることができる辞書機能や、作品中をテキスト検索する機能は便利そう。

シンメトリー – 誉田哲也

このシリーズ、結構ハイペースで読んでいる・・・。んー。すっかり「姫」のファンになっているのかもしれない。誉田作品はとっつきやすい。物語のテンポの良さでグイグイと引き込まれるし、短編集だから気負わずに読めるところが良いですね。

個人的には、猟奇的な殺人事件の、異常な犯人とのサイコメトリックな駆け引きよりも、人間ドラマを感じさせる群像劇のほうが好き。本作品は姫川刑事だけでなく、脇役たちにもスポットがあたっていて楽しめる。