20世紀少年

今更ですが浦沢直樹の「20世紀少年」を読みはじめました夜な夜な5冊ずつまとめ読みです。

知人が面白いと言っていてたのでずっと気になっていたんですが、個人的にはこういうカオスでノスタルジックな世界観は大好きです。かなりのヒットでした。テンポの良いストーリー展開がたまんないです。

映画もやるみたいだし、このタイミングで読めたのはラッキーです。ほんと感謝感謝。

ウェブ進化論

著者である梅田さんがCNETに連載していたブログをいつも読んでいました。マスコミでは伝えきれないIT企業の舞台裏であったり、それを取り巻く環境をわかりやすく解説していて、私のような凡人でもITトレンドの何たるかの片鱗ぐらいは理解出来ました。なので本書も間違いなく面白いだろうと…。と思って読み始めたら最後、のめり込んであっという間に読み終えてしまいました。

急成長を続けるインターネットの怪物「Google」の話題を中心に、我々の介在する「こちら側」とネット世界である「あちら側」で何が起こっているのか、それらがクロスオーバーしつつあり、10年先にはとてつもない大変化が巻き起こると梅田さんは本書でまとめています。

僕たちもネットの世界を徘徊してはGoogleが何をやっているのか理解していたつもりだけど、とてつもなく大きなビジョンに向かって進んでいることはあまり意識したことがなかった。小出しにされる技術をオモチャのように利用しては「Googleが面白いことした」とブログで話題にするぐらい。しかし、喩え話の世界政府じゃないけどGoogleの崇高壮大なビジョンが、知の世界の秩序を本当に作ってしまうんでないかと考えると少々恐ろしい気がしました。

さてさて、あまり書くと読んだときの新鮮な驚きが損なわれるのでこの辺で…。
これはおすすめの本です。

[関連リンク]
梅田望夫さんのブログ:My Life Between Silicon Valley and Japan

スティーブ・ジョブズ-偶像復活

FF12も中盤を超えて少しトーンダウン。なので今宵はのんびり読書タイム。
「ウエブ進化論」とどちらを読むか悩んだけど「スティーブ・ジョブズ-偶像復活」にしました。

TIMEマガジンの「今年一番影響力のある人物」にもノミネートされるなど、企業トップとしても大いに注目されるようになったジョブズ。現在の成功に辿り着くまでは失敗と挫折の繰り返しでした。もちろん成功までの道のりも決して一筋縄でもなく、偶然であったり、打算的であったりするのですが、不屈の精神で窮地を幾度となく乗り越え、大きな賭けとも言えるビジネスチャンスをものにしてきたことはジョブズの意思決定によるものです。

この本では3つの業界を大きく変化させたジョブズのサクセスストーリーのみならず、成功を支えた人や影に消えていった人の証言、当時の生々しい様子が詳細に描かれていてシリアスドラマのようにのめり込んでしまいます。そして、読み終わった後にジョブズのエネルギーというか波動のようなものを感じることは間違いないはず…。(啓発本じゃないけど!)