「風立ちぬ」観ました!

kazetatinu

風立ちぬ、良かった・・・

予告編を見て、見に行きたいという気持ちが高まってしまったので、その日のうちに見に行ってきました!何事も勢いってのが大切ですからね。以下、多少のネタバレと個人的な見解です。

さてさて、この映画、全体的には肯定的に受け止められていますが、今までのジブリや、戦争モノを期待していた人からはかなり酷評されているのも事実。映画の評価は主観であるからして、人それぞれの受け止め方があるのは構わないと思うのですが、単純に「つまらない」と切って捨てるようなレベルの映画でないということだけは言いたい。

宮崎駿監督が堀越二郎というエンジニアを主人公にしながらも、その評伝のみにこだわらなかった理由もパンフレットには書いてありましたが、まず、目指したのはいろいろな意味で型にはまってしまった昨今の映画作り(ジブリのレッテル)からの「解脱」だと思います。

そして、何より伝えたかったのは、人間賛歌ではないでしょうか。作品の中に出てきた「風立ちぬ、いざ生きめやも」という言葉が印象的でした。ヴァレリの詩からの一節らしいですが、直訳的には「さあ、生きていこうか」ということらしいです。関東大震災、世界恐慌、戦争と先の見えない暗黒な時代の中でも人々が皆逞しく生きていたという事実。劇中も様々な人々が描かれていますが、とにかく人物が素晴らしい。堀越二郎を中心とした群像劇なんですね。

個人的に感じ入ったのが、映画の中で何度も出てくるイタリア人飛行機の設計家カプローニの「創造的人生の持ち時間は10年」という言葉。じゃぁ宮崎駿監督自身、もう終わってるじゃないか?というつっこみも映画のレビューなど見受けられましたが、これは私の解釈では男がひとつの時代を築くために死力を尽くせるのが10年という意味。そこで何かを成し遂げればあとはその財産で生きていけるからね。(既得権益という意味ではないですが)

監督が何を想い、何を伝えたくてこの作品を制作することにしたのか。今の時代に必要なメッセージがいっぱい詰まった作品なのです。パンフレットを読まずとも、そこにピンと来た人は最後まで楽しめたのではないでしょうか?この作品はアニメではあるけど、もはやジブリのアニメーション映画の枠を超えた、素晴らしい映画作品だと思います。

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