ソウルケイジ – 誉田哲也

姫川玲子シリーズ、第2作目の「ソウルケイジ」を読み終えました。

刑事モノとしての面白さは前作以上ですね。物語は主人公の姫川より、宿敵・日下が主役かと思うぐらいに、彼の活躍が目立っています。そして、犯人や被害者たち周辺のエピソードも多く描かれていて、人間ドラマを重視した作品となっていて読み応えがあります。

以下感想です。多少、ネタバレあり。

この物語の中心人物は、事故により家族を失った高岡という男。彼はとある事件をきっかけに、知人の忘れ形見の子を育てることになり、つかの間の幸せを手に入れるのですが、過去の事件の呪縛から逃れる事が出来ず、ついに事件を起こしてしまいます。守りたかったのは自分ではなく、家族の幸せ。それだけに、この物語の結末に言いようのない切なさが訪れます。

そして、もう一人の中心人物が姫川のライバル・日下。前作ではあまり登場しませんでしたが、彼の姫川の直感的捜査とは対照的な緻密な捜査アプローチが見れて面白かった。普段は冷静沈着で捜査一筋な堅いイメージですが、今回は家族の存在と、職場とは違った家庭の顔を持つことがわかって意外だった。日下が高岡に対して同情・理解は出来るけど、共感は出来ないといった理由、自分にもわかる気がした。

さて、次作「シンメトリー」は短篇集らしいですね。電車の中で読むには最適か。楽しみ。

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