音楽業界どうなる(後編)

すでに、日本よりはるかに市場規模の大きいアメリカでCD販売は4割まで減少し、HMVのようなCD専門店は消えて、ウォルマートのような量販店に少し置いてある程度。高校生がiTMSで曲を買うのがあたり前の時代。日本ではCD販売が未だに8割近くあり、音楽のデジタル配信はほとんど普及していません。世界で一番CDを販売している国は日本なんです。

日本の音楽配信は携帯の着うたが普及していて、実はPC向けの配信は全然浸透していない状況。iTMSも苦戦していると聞きます。しかし、着うた配信もスマホの影響で売上・配信数も右肩下がりのようです。なぜ日本の音楽業界はiTMSを頑なに拒み続けたのか。違法コピーやAppleの独占を恐れるのはわかりますが、音楽のリスニングスタイルを否定したといっても過言ではないのではないでしょうか?

結果、PCで聞く人はCDレンタルしてリップしてiPodやiPhoneで聞いているので、iTMSは普及しませんでしたがAppleは儲かりました。でも、CDも売れていません。これは結果的には音楽の普及を妨げたと個人的には思います。そもそもレンタルショップは新譜しかないですから、音楽のロングテールも成立しない・・・。

ここまでは、ちょっと日本の音楽事情の悲観的な話を書いてしまったのですが、デジタル音楽配信が主流となったアメリカでは最近はアルバム・曲ごとに販売するタイプではなく、月額会員制で聞き放題の「サブスクリプション」というタイプが注目されています。ほとんどのサービスは最初から有料ではなく、無料で多くの会員を集めて、一定期間後に有料プランへ移行させる「フリーミアム」という戦略をとっています。

その、サブスクリプションタイプの音楽配信で、将来的にiTMSのライバルになるとして注目されているのが「Spotify」というサービスです。視聴中に一定時間で広告が表示されるという制限はありますが、メジャーレーベル1500万曲の音楽がすべて聞き放題です。そして、自分のプレイリストを共有し、Facebookと連携してユーザー間で音楽の共感を伝えたり、アプリによるカスタマイズしたり、企業コラボなど様々な機能があります。

Spotifyには音楽に参加してもらう土壌がしっかりと用意されています。そうすればリスナーも増えていくと思いますし、コアなファンをもっと獲得できるように思えます。一番大事なのは、音楽の「今、聞いてみたい」というニーズにオンデマンドで対応することだと思います。いつまでもパッケージ販売ありきのマネタイズにこだわっていてはいけないのではないでしょうか。

さて、そんな世界的な状況を察してか、EMIの買収を完了し、音楽カタログ世界一となったSONYが音楽のサブスクリプションサービス「Music unlimited」を今年日本でも展開すると発表しています。Spotifyのようなサービスはなかなか真似できないと思いますが、はたしてどうなるでしょうか。

そして、Spotifyも将来日本へ進出すると言われています。Spotifyという黒船が乗り込んできたら、いろいろ激変するかもしれませんね。

ちょっと後半はだらだらと長くなってしまいましたが最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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