Esperanto -WebMは理想郷なのか?

GoogleがChromeの次期バージョンよりH.264サポートを中止することを発表しました。Googleのちょっと強引なやり口にChromium Blogのコメント欄に反対意見がちらほら。MicrosoftのTim Sneath氏のブログではWebMをかの人造語「Esperanto」に喩えたパロディで牽制球。

WebMを知らない人へ簡単に説明すると、WebMはラインセンス徴収のないオープンな動画フォーマットということが特長で、ロイヤリティフリーで利用出来ます。ブラウザベンダーをはじめARMやNVIDIAなどハードベンダーが支持を表明しています。ちなみにAppleは動画のクオリティの低さやパテントプールであるMPEG-LAからの特許関連訴訟のリスクを理由に不支持。

個人的に思うのは、現在Web上の動画の66%近くを占めるH.264を変更するメリットはあるのかということ。ウエブはオープン仕様というのは誰もが望むことだと思うのですが、Googleの目指すオープン戦略も結局は誰かが策定したフォーマットなわけで、無料と言ってもどこかにコストを徴収するメカニズムが存在するわけで(間接的にね)、その辺はやはりオープンであろうがプロプライエタリであろうが、利用するユーザーのメリットが損なわれないようにするというのが一番大事なのかなと思うのであります。

ただ、実際にChromeのサポート中止と言ってもHTML5のVideo問題であって、まだHTML5自体の浸透もこれからですし、すぐにユーザーがYoutubeが見れなくなるとかっていう事態ではないので、これから業界での主導権争いによっては大きく変わる可能性もあると思います。一番良いのは単純にHTML5のvideoタグがH.264とWebM両方サポートすれば良いと思うのですが。

また、特許関係の複雑な話としてMPEG-LAがGoogleにライセンス徴収をほのめかしているらしいのですが、GoogleがWebMをオープンな仕様だということで浸透させてしまうと、それが一般認知されてしまえば、MPEG-LAが特許著作をあとから主張できなく可能性もあるということです。また、GoogleのWebMがロイヤリティフリーという部分、これも完全に自由ではなくライセンスに基づいた使用が求められるわけですので注意が必要だと思います。

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