日はまた昇るのか

CNETに日本のテクノロジー業界や企業の変化をニュートラルな視点でまとめたMichael Kanellos氏のコラムが掲載されています。

陽はまた昇る–2004年日本(前編) – CNET Japan

 東京発–現代史に残る深刻な景気後退がはじまって十余年。今、日本はその原点ともいえる産業、つまりこの国を戦後の経済大国に押し上げた「家電産業」に回帰しつつある。
 1960年代に日本の驚異的な経済成長を後押ししたのは、トランジスタラジオとアナログテレビだった。そして今、この国の疲弊したテクノロジーセクターを活気づけ、ふたたび自信を与えようとしているのは、最新型のデジタル製品に対する需要と、この10年間の企業改革ならびに政策措置の成果である。日本経済全体の回復の鍵を握っているのも、このセクターだ。

「新三種の神器」を武器にした日本企業の復活は多いに期待したいところですが、やはり島国、人口の減少という究極とも言える問題が迫っているようで、将来の研究開発における人材不足はまぬがれないようです。そうなると欧米企業のようにインドとかに開発センターなんか作ったりして。技術大国から技術がなくなったらどうなるのでしょうか?

話は変わりますがちょっと気になる部分がありました。
Gartnerのアナリスト、Van Bakerによると「パナソニックが好調でソニーはまだ疑問が残っている」とのこと。

たしかに、「企業の成功は平均以上の価格、ハイエンドのデザイン、最新技術、そしてブランド認知度の4つをバランスよく実現できるかどうかにかかっている」というコラムの一節にあるように最近のパナソニックはそれらに対して明確なアプローチを取っていると思います。事業部ごとに分散していたデザイン部門を統合し、デザインのマスターピース創造、プロダクトデザイン決定までの意思プロセスの変革など、ここ数年積極的に取り組んでいるようです。

ソニーのように突出したデザインは少ないですが、むしろ店頭で訴求力があるデザインはパナソニック製品が多いのではないでしょうか。(無難なデザインとは言わないように・・・)

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